阪神間モダニズムという建築文化


阪急百貨店について

大阪地方の大型デパート

百貨店に訪れたことがないという人はいないでしょう。誰もが一度は子供の頃に親の買い物に付き合わされて訪れた、もしくは何かほしいものがあったから買いに来た、というようなパターンもあるかもしれません。子供からしてみればデパートというのはどうしてああもテンションが高くなるところなのでしょうか?私はずっとそんなことを疑問に思っています。中には言っている店舗は子供のことを比べてみると明らかに興味関心の対象外のものばかり取り扱っています。もちろん子供向けの玩具コーナーも用意されていますが、私の両親はそこまで私に玩具という玩具を買ってくれた記憶がありません。買ってきてもらうとしたら私の目の前ではないところで購入してくれたかでしょう。目の前で購入してしまうとその都度何かおねだりされては困るということを思ったのかもしれませんが、まぁ子供の頃は基本的に我侭なものです、逆に従順すぎる子供というのは個人的には不気味で仕方ないんですけどね。

百貨店は基本的に大勢の人でにぎわっています、もちろん平日はそこまでではないですが土日ともなるとあそこまで活気付くところに入ると子供でもよく分からないが空気に当てられて、わけも分からずyテンションが上昇する、ということになるのかもしれないですね。私からすれば非常に子供って単純な生き物だなぁと感じます、自分には全く関係のないイベントでも存分に盛り上がれるんですから、今つくづく不思議な生命体です。今となっては百貨店なんていっても冷静に現実と向き合ってただ店舗の前を通り過ぎるということをしています。百貨店というのはどうにも個人的に高級志向のお店が連なっているという印象が強くて、あまり買い物をする気にはなれないんですけどね。もちろんなにかしらの用事を満たすためには百貨店に行かなくてはいけないときもありますが、基本そこまで立ち寄らない場所ですね、個人的には。

ですが近年は建築デザイン的なものが大きく異なっているところがたくさんあります。パッと見でも分かるとおり百貨店は様々な商業物が一つのビルの中に集中している複合商業施設ということになっていますので、その中に自分が好んでいるブランドなどもあるかもしれません。でも基本的に値段的についてはそこまで頻繁に訪れられるほど庶民からすれば優しくない店内となっています。ですが、大人になっても感心することといえば、百貨店というのはお洒落なデザインで内装と外装を固めているという印象を受けます。東京都内においてもさまざまなショップが乱立している中で百貨店も多く立ち並んでいた時期もありました。平成に入る前に起きたバブル経済時期、高級志向のお店が立ち並んでいる銀座においてその時代は現代風で言うならまさにセレブリティの花道とまでいえるような環境となっている、と言えるでしょう。

しかし現代の不況という荒波に飲まれてしまったことで、百貨店の中には経営撤退として縮小することになってしまったところや、閉館する羽目になるところも出始めました。誰が予測できたでしょうね、まさか銀座に構えていた百貨店が閉館にまで追い込まれることになるなんて、誰も想像できなかったのではないでしょうか。それだけ現代の不況という波が押し寄せてきているんだなぁと思いますが、こればかりはしょうがないということですね。

さて、そんな銀座に百貨店を一つ構えていた阪神百貨店でもある『モザイク銀座阪急』というのを聞いたことがありますか?こちらも銀座で一時代を築き上げるようにオープン当初はお客さんが多数押し寄せて売上を伸ばしていたが、その後経営を全て本店がある梅田に集中するということで2012年に閉店することになりました。色々と黒字にするため様々な策を実行していましたが、一度崩れた歯車は中々直せないというくらいに経営が立ち直ることはありませんでした。

さて、そんなモザイク銀座阪急を経営している『阪神百貨店』について少し書いていくことにしましょう。

阪神百貨店の歴史

阪神百貨店の創業年月は今からおよそ90年前にもなる1920年となっています。初めは阪急梅田ビル1階に東京の日本橋で事業を展開していた老舗呉服店系百貨店の白木屋を招致して、白木屋梅田出張店として、55坪ほどの店舗で食料品や日用雑貨品の販売を行っており、同じ年の5月には同店舗2階にて大衆食堂の阪急食堂を開設していたことが全ての始まりとなっているのです。やはり始めこそ小規模で商売を展開していたのです、それが創業してから90年以上となる大阪でも老舗とも言える百貨店に成長することになるんですから、創業者としてはまさかここまで成長することになるとは思わなかったでしょうね。野望として持つことはあってもそれが実現するかどうかは、その時の状況と運によるところが大きいとよく言われていますが、この場合その全てにおいて恵まれていたということといえるのでしょう。

この原形から見てみると、1階では日用品などの雑貨を販売している上で食堂を営業しているというので分かるとおり、百貨店を含めたデパートなどの商業複合施設の上層階に食事処が用意されているのはこの名残といえるでしょう。この頃から既に百貨店を含めた商業施設の原形が完成したというのは驚きです、同時にきっとただ雑貨を売っているだけでは売り上げを伸ばすことは出来ないということも既に分かっていたのかもしれません、そしていかに効率よくビルの経営を活かしつつ企業として大きく成長するためにはどうしたら良いのかということを考慮した上で出た結論だったのかもしれません。今の時代どんな複合施設に赴いても必ず飲食店があるという印象があります。専門的に行なうビルにはさすがに設置していませんが、今ではそういう建物の方が少なくなっているのかもしれません。新宿駅前に集中しているデパートは有に及ばず、丸井系列のビルには飲食店、さらにはビル最上階層には映画館を設置しているところまであります。現代に生きている私たちからすればこれが当然のように感じていますが、昔と比べてみるとこれは非常に異色だということを冷静によく考えたら理解できます。

その後阪急百貨店は第二次世界大戦を経験しながらも事業を延ばしていき、2012年には売上高約232億円という近畿地方では大手百貨店として進化するようになりました。その後食品関係の販売を強化、関東圏内への店舗進出など全国への規模拡大など、様々な試みが成されるようになりました。しかし開店当初こそ話題を集めて売上を記録することもあったが、その後時代の流れという影響も強かったせいかモザイク銀座阪急を含めたいくつかの店舗が年を追うごとに閉店することになってしまう。

閉店する店舗こそ出ているが、関西地方の本店などに関しては売上そのものは落ちることなく大阪市民を含めた関西地区の人々にとってはなじみのある百貨店として現在も元気よく運営を続けています。大阪の町が常に何かしら活気付いているとのと同じくらい、阪急百貨店も商売の神に味方につけて現在も着々と売上を伸ばしている現状を見ればそれがご理解できるでしょう。

阪急百貨店の建築様式

さて、先ほど少し話しましたが百貨店の内装や外装、もしくは百貨店まで続く道などにかなりのデザインを凝らした建築が施されているのをご存知でしょうか。元々百貨店などに行く用事こそないけれど、その建物にあるこの建築を一度であるから訪れたという人も中には居るでしょう。建築物の外装や内装が非常に凝っているのは今にはじまったことではありませんが、もはやその域がすでに全ての建物において共通していることなのかもしれません。建築に少し工夫を施すことによって、今まで殺風景な光景しかなかった街が急に色鮮やかになることがあるのは、こうした有名建築家達による今までにない現代アート風の建築デザインを施しているからでしょう。中身の機能性はもちろんのこと、一つの建築アートとしても見る人が楽しく心が豊かになることを目指しているようなそんなデザインの百貨店などが増えています。

実際、阪急百貨店そのものの外装を見てみるとこれは本当に私たちが認識している百貨店なのだろうかというような外装をしているときがあります。中には観覧車まで用意されているんですから、もはややりたい放題といっても良いでしょう。それくらいユニークな建物が増えています。斬新なデザインのしているモノは周辺の環境とはなじめないものですが、やはり設計図段階で周りとの景観を調整してどのような色を用いることで環境そのものを破壊しないで、融和するようなデザインや色合いにすれば良いのかということを構成しているのでしょう。その仕事ぶりを考えるとまさしく職人技、ということになります。もちろん色についての勉強や、市などの国からこういった色をしないようにとの指示を受けているのかもしれないでしょうがそれでも周りに見事なまでに調和して、秩序を保っているというのは中々圧巻するところです。まぁ時には明らかにちょっと違うんじゃないですか、と思うようなこともあるので必ず成功しているとは限らないのも、まぁ芸術の一環なのかもしれないですね。

もちろん建物の外装ではなく、内装的なものでもこちらの阪急百貨店にはあります。現在ではありませんが梅田本店には以前『バロックドーム』モノがありました。そこはさながらイギリスの格式高い教会内部を思わせるような天井とステンドグラスがあるさまは、もはや百貨店というものではないでしょう。こんな一工夫くわえた所の問題ではないものを作ってしまうんですから、お金が有り余っているんですね、その建築費用の1割でももらえたらもう何も言うことないんですけどね。芸術というのはお金が非常に掛かりますが、その賜物としてそんな見る人の心を虜にしてその芸術作品を見るためだけに訪れる人も多かったことでしょう。でも判る気がしますね、芸術は創る分にはお金が掛かりますが、その芸術を鑑賞する際には基本お金はそこまで必要になりません。庶民からすれば見るだけで目の肥やしになるというのは良いことでしょう。綺麗なものを見れば綺麗になれる、とまでは行きませんがそれでも楽しいどこか落ち着けるようなそんな気持ちになれます。不思議な気分ですけどね。

建物として、または経営としても今後も発展することを大いに期待することの出来る阪急百貨店ですが、こちらの建築に関するものは実は関東地区にはないある法則が存在していることをご存知ですか?そしてその法則の基づいて様々な建築物が大阪と神戸間で多く見られているという建築が多くあることをご存知ですか?神戸といったら日本有数の高級住宅街ですからね、そんな中で様々な建築物がたくさんあるというのは頷けますが、それが阪神にもつながっているというのですから少し興味が沸いてきませんか?

というわけで、ここからはそんな阪神・神戸間に建築されている建造物の特徴を紹介しつつ、個人的にこの建物は見ることをお勧めするものについて書いていきます。ではでは、最後までお付き合いください。

2011年に残念ながら閉店したモザイク銀座阪急ですが、実はこちらの建物にはある建築様式が存在していたのです。ここではそんな阪神から生まれた建築文化を紹介して行きます。

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